海外旅行好きの旅行希望時期が大幅後退、来年7月以降が最多で30%に、「旅先を選び直す」は36%、自費PCR検査には拒否感
(トラベルボイス 2020年10月28日)
https://www.travelvoice.jp/20201027-147378

【ポイント】
新型コロナの感染再拡大を受け、海外旅行の出発希望時期は「2021年7月以降」(30.4%)と大きく後退しました。「2021年1月以降」「しばらく海外旅行には行かない、未定」の合計も9割にのぼっています。
海外旅行にPCR検査が必要な場合「自費で陰性証明書を取得しなければならいない場合は旅行を控える」(35.8%)、「検査自体受けたくない」(7.5%)となり、PCR検査を自費で受けてまで海外旅行に行くことには否定的なようです。

【 概 要 】
「地球の歩き方」を発行するダイアモンド・ビッグ社が行なった「新型コロナウイルスに伴う旅行者の意識調査」を行ない、今回が三回目となる。

海外旅行の出発希望時期は「2021年7月以降」(30.4%)、「2021年4月~6月」(24.0%)、「2021年1月~3月」(15.3%)となり、前回調査から大きく後退した。
前回調査では「2020年11月~12月」が25.7%、2021年以降は約4割。
今回は「2021年1月以降」と「しばらく海外旅行には行かない、未定」を合わせると約9割にのぼった。

海外旅行先は「今年予定していた旅先を選ぶ」(42.1%)が最多。一方、「選び直す」(35.8%)「決めていない」(19.8%)を合わせると半数を超えた。その理由は「外国人旅行者を歓迎する雰囲気のところに行きたい」「感染対策がしっかりしているところを最優先したい」「行ける時期によって旅先を選びたい」などが挙がった。

海外旅行にPCR検査が必要な場合、「自費で陰性証明書を取得しなければならいない場合は旅行を控える」が35.8%となり、「検査自体受けたくない」(7.5%)を合わせると、半数近くが自費でPCR検査を受けて海外旅行に行くことに否定的となった。
「自費で陰性証明書を取得しなければならいない場合は旅行を控える」は、20歳代女性で50%、30歳代女性で45.7%と高い。

コロナ禍で注目を集めている「ワーケーション」は、「体験してみたい、体験済み」は40%となり、特に30~39歳代男性で強い関心が見られる。「体験してみたい」の内訳は「国内で体験してみたい」が30.4%、「海外で体験してみたい」が19.9%となった。

実施時期は2020年9月末~10月中旬
回答者は1063人
同社は2020年5月と7月にも意識調査を実施しており、今回が三回目となる。