おもてなし日本、地方で活況 〜広がりを見せる訪日外国人の集客ビジネス〜
(日経ビジネスオンライン 2月5日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150204/277144/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt

【ポイント】
・昨年11月に英語観光サイト「Beauty of Japan」が開設された。
 地方を舞台にしたツアーや体験プログラムが現在約150件ほど掲載されている。
 サイト運営はBOJ(東京都三鷹市)

・訪日外国人の多くが大都市に集中している。
 2014年の訪日外国人の滞在先ランキングでは、1位が東京、2位が大阪、次いで京都、那覇、福岡と続く。

・「外国人観光客を呼び込みたいが、どうすればいいのか分からない」
 「Beauty of Japan」は、そんな地方の観光協会や旅館などと手を組み、地方の観光スポットや観光体験などを外国人に英語で紹介する観光ポータルサイトだ。

・地方の観光団体は英語サイトやパンフレットを作り集客のため努力をしているが、単独PRでは限界がある。サイトでは、こんな問題意識を抱える地方の観光情報をまとめて掲載している。
 ツアーや体験プログラムの価格は8000~20000円程度だ。

・重要なのはコンテンツを充実させること。現在、BOJの社員が地方の観光協会などに出向き、サイトのコンセプトを説明して回っている。

・語学面などで受け入れ態勢が整っていないと懸念する地方の観光協会も多い。
 BOJでは、英語の注意文やメニューなどの作成支援も手掛けているが、「必ずしも英語ができなくても、日本のおもてなし精神は伝わる」と話す。

・月の閲覧者数は約6000人。体験者も少しずつだが増えている。
 体験プログラムなどの仲介手数料が収益の中心だが、軌道に乗るまでは2年くらいかかると見ており、当面の収益確保のために「BOJモバイル」として2月からプリペイド式のSIMカードの販売も始めた。
 SIMカードの販売で認知度 を広め、Beauty of Japanのサイトへの誘致も図る。

・仮想通貨「ビットコイン」を活用し集客しようとする動きも出始めた。
 外国人向けのプロモーションの一つとして、飲 食店や雑貨店などに導入が広がっている。
 ビットコインは、クレジットカードや銀行に比べて手数料が低いなどの特徴を持つ。
 日本ではまだビットコイン決済を見かける機会は少ないが、海外ではメジャーな決済手段。