日時:2022年1月22日 (土) 19時から

今回のゲスト、台湾のリエさん、ロンドンのしょーこさん、宮崎県日南市の外山さん、神戸のよしこさんのお話です。
特に海外はそれぞれコロナの状況も違い、日本との違いが話題の焦点でした。

吉元さん(リエ):台湾

2014年に台湾に来ました。最初は留学生だったのですが、日本で働いていた会社が台湾に進出するというので駐在員として仕事をしています。父も台湾でエンジニアをやっていて、台湾に時々来るうちに台湾が好きになり台湾に来ました。情報発信が好きなので色々な情報を発信しており、中国語ができるので中国の行事も紹介しています。
台湾は今までコロナを封じ込めに成功してきたと言われていたのですが、春節で海外から帰省する人が増え、1週間ほど前から国内感染が広がり、今は68名になりました。去年5月に感染者が100名出て、ロックダウン並みの規制をしましたが、今回は、衛生局の部長さんもゼロコロナでやっていけないので、ウイズコロナを避けられないという発言もあり、以前のような厳しい規制はなさそうです。

ブログ『RIEのアジアンライフ』 : https://www.rieasianlife.com

紅林さん(しょーこ):ロンドン

私はロンドンで子育てをする傍らアンティークのお店もやっています。以前は時々ロンドン案内もしていました。
今はオミクロン真っ盛りで、先週の新規感染者数は20万人でしたが、21日の新規感染者数は9万人で少しピークを過ぎた感じです。今は検査キットが不足しているのと、オミクロンは何をしても感染を完全には止められないので、検査と隔離はどんどんルールが緩やかになっている状況です。今は濃厚接触者も外出もOKで、学校も感染者がいても授業が行われています。オミクロンは重症者も死亡者も少ないことから完全にウイズコロナに舵を切った状況で、ジョンソン首相も「屋内の公共施設でのマスク着用の義務など規制を撤廃する」と19日に国会で発表していました。
コロナ前のビジター数は1500万人でしたが、今は27万人で97%も下がっています。しかしオンラインショッピングを中心に経済はほぼコロナ前と変わらないほど復活しているようです。

ブログ『英国銀器の集め方』 : http://edwardiandreams.livedoor.blog
ブログ『アンティークシルバーの世界』 : https://worldsilver.info

外山さん(宮崎県日南市)

2018年に日南市に移住して(株)KING TOURISM JAPANという旅行会社をやっている外山と申します。元々はメーカーで海外の子会社を統括する仕事をやっていました。
インバウンドが盛り上がってきた時、海外に行くより、外国人に日本に来てもらって楽しんでもらう仕事をしたいと思っていた時に、友人が宮崎の離島巡りに誘ってくれて、フィリピンのセブ島ぐらい魅力があるのにお客さんが来ていないので、宮崎を盛り上げようと旅行会社を起業する決断をしました。
宮崎県にどうすれば人が来るかを考え、「ひと山貸し切り」にして、日南市らしい体験やイベントを “独占”できる1組限定の事業を始めました。2021年11月に「Rental Mountain」という商標登録を取り、これから「ひと山貸し切り」をブランドにして横展開していこうと考えています。

HP「Rental Mountain YAMA」 : https://king-tourism-japan.localinfo.jp

冨山さん(よしこ):神戸

全国通訳案内士の資格を持ち、2006年からツアーガイドをしています。2006年は訪日外国人が600万人くらいで、その後ドンドン伸びていく時期に仕事をすることができました。そしてインバウンドの講師を依頼されるようにもなりました。2020年コロナでガイドの仕事は無くなりましたが、地元の語り部を育成する講師の仕事はありました。これまでは語り部さんの案内を通訳していたのですが、そのままでは外国人に通じない部分があるので、外国人向けに話をする必要があります。今も那智勝浦などで語り部さん育成に取り組んでいます。那智勝浦は平安時代に後白河上皇などが通っていた蘇りの地でもあり、欧米系富裕層に人気のSBNR(無宗教型スピリチュアル層)が求めるものに通じると感じています。
ツアーガイドで10日ほど一緒に回っていると家族や仲間のように親しくなり、毎年、同じお客さんから「次はどこ行こう」という問い合わせがあります。これもガイドの力だと思います。
2019年に訪日外国人が3190万人になりましたが、観光地は外国人の受け入れキャパが無くなり、これまで外国人を受け入れてなかった所まで広がりました。「外国人の受け入れは初めて」の地域はいろいろサポートする必要があります。地方は、京都のように次々と観光スポットを巡る所はありません。観光スポットから移動する間も退屈しないようするため絶対に語り部がいります。せっかくインバウンドが来られても冷たい対応をされたら外国人は二度と来ません。語り部さんがいると満足度が高くなり、語り部さんとセットにすると日本酒などモノも売れるし、地域経済にも貢献します。
アフターコロナは、屋外のアクティビティが必ず求められます。今、サスティナブルを絡めたツアー造成をやっていますが、英語のWalking Tourは、日本のウォーキングツアーよりも、もう少しハードなものを意味しています。マップも日本人向けのマップを翻訳しただけでなく、外国人が求めるものに作り替える必要があります。私はサスティナブルツーリズムのプロフェッショナル資格も持っているので貢献したいと思います。

インバウンドファクトリーHP:https://inboundfactory.jp/company/
Twitter(よしさん| 日本のまごころ伝えたい) : https://twitter.com/inboundfactory?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor