訪日外国人旅行者の消費総額は4.5兆円で過去最高に、一人当たりは15.3万円 – 2018年実績・観光庁調べ
(トラベルボイス 2019年1月17日)
https://www.travelvoice.jp/20190117-124725

2018年の訪日外国人旅行消費額は2%増の4兆5064億円だった。
年間訪日外国人数は8.7%増だったが、旅行消費額は2%増にとどまった。
中国の旅行消費額が9.3%減少が響いたといえる。
全体の買い物代も2.4ポイント減少して、シェアは最多で34.7%の1兆5654億円。
2019年は円高と空港税の導入などマイナス要因もあり、訪日外国人旅行消費額の増加はあまり見込めないと思われる。

【ポイント】
2018年の訪日外国人旅行消費額は前年比2%増の4兆5064億円で、過去最高を更新した。
6年連続で増加となったものの、政府が目標とする2020年、8兆円にはほど遠い状況となった。

中国がトップで1兆5370億円(34.1%)だが、前年より9.3%減少。韓国が5842億円(13%)、台湾5839億円(13%)、香港3355億円(同7.4%)、米国2890億円(同6.4%)と続く。
これら上位5カ国・地域で全体の73.9%を占める。

一人当たりの旅行支出は0.9%減の15万3000円。オーストラリアが24万2000円で最も高く、次いでスペイン(23万7000円)、イタリア(22万4000円)と、欧豪の消費力の強さが鮮明となった。

費用別では2018年も買い物代が最多で1兆5654億円だが、シェアは34.7%と2017年に比べ2.4ポイント減少。一方で、宿泊費(1兆3222億円、構成比29.3%)、飲食費(9758億円、21.7%)は微増となった。

なお、2018年から従来の空港を中心とした調査に加え、短期滞在の傾向があるクルーズ客も含めている。