首都圏の鉄道各社である、JR東日本、東京メトロ、小田急電鉄、京王電鉄、京浜急行電鉄、西武鉄道、東武鉄道、東急電鉄、京成電鉄、東京臨海高速鉄道、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、ゆりかもめの12社と、東京都交通局が、電車のリアルタイム運行データを公開するという!
 
政府が進める「オープンデータ」の取り組みの一環で、新しいサービスの開発や災害時の活用につながると期待されるといい、国土交通省や総務省、東京大学も協力するそうだ。
これによって、交通情報を使ったサービスを自由に開発できるようになり、例えば電車が走っている位置をスマートフォンの地図にリアルタイムで表示したり、目の不自由な人向けに運行情報を音声に変換して提供したりといった活用が期待されるという。

電車の運行データがリアルタイムで提供されることになるのは素晴らしいことだ。
過去には、個々の電車の運行データを集めるのも苦労があったと聞く。今は、適正に運行データが提供されており、それがジョルダンの「乗換案内」などをえて、経路検索システムとして利用者に提供されている。
では、何が素晴らしいのか…
それは、データをオープンにする方向性にある。
電車と同じように、バスの運行情報も経路検索システムとして使えればよい。私もスルッとKANSAIに在籍していた時、バスダイヤの提供に奔走したが、理解を得て提供に至るまで時間がかかった。今は、バスダイヤ情報も全国の2/3まで収集されるようになったと聞く。
オープンデータとして集まるのが自然の形態になる可能性に素晴らしさを感じる。
 
しかし、オープンデータになれば何でも検索できるというのは幻想である。
オープンデータをいかに利用しやすいものにするのかが“編集”能力だ。この編集能力が新しいビジネスを生むのだと思う。
 
私も、『イベント情報のオープンデータ化』を唱えている。
“地域”と“カテゴリー”を入力すればイベント情報が検索できるシステムだ。
イベント情報も自治体毎の観光協会でバラバラに掲載されており、民間のイベント情報はほとんど掲載されていない。これらの情報をオープンデータとして1カ所に集めるべきだと思う。それも、情報を集めるのも手間がかからない自動収集を基本としなければならない。
そして、集められたイベント情報は、出版社が編集して雑誌にし、旅行会社が編集してツアー商品にすればよいと思う。
これまで、バラバラの情報を集めるためいろいろな組織が苦労している。これらの苦労を集約できればよいと思う。
 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130817/k10013841691000.html