関空の外国人客数、日本人を「逆転」LCC増加やビザ緩和後押し 26年上期で初めて(産經新聞 10月21日)http://www.sankei.com/west/news/141020/wst1410200062-n1.html  とうとう関空の外国人の利用が日本人を超えてしまいました!これからです!本当の国際都市に向かうのは…  

新関西国際空港会社が20日発表した平成26年度上期の運営概況によると、関西国際空港の国際線を利用した外国人旅客数が前年同期比31%増の約321万人と過去最高となり、6年の開港以来初めて日本人旅客数(約317万人)を上回った。これまでの最高は25年度上期の約245万人。格安航空会社(LCC)の就航増加や、円安、ビザの発給要件の緩和を受け、アジアを中心に観光客が増えた。

9月単月の外国人旅客数も同34%増の約50万人となり31カ月連続で前年を上回った。日本人旅客数は同7%減の約57万人で、単月では依然日本人旅客数の方が多かった。政府は、東京五輪開催の2020(平成32)年までに訪日外国人数を現在の倍となる2千万人とする目標を掲げている。

アジアからの観光客が増えたのは、関空を拠点にするピーチ・アビエーションなどLCCが相次いで就航していることが主な理由。国際線旅客便に占めるLCCの割合は23年夏期の7・4%から26年夏期には20・0%まで上昇。海外からは今年、中国の春秋航空やタイ・エアアジアXも就航した。

タイ、マレーシアなど東南アジアを中心としたビザの発給要件緩和も後押しした。新関空会社は収益の柱として期待が大きい商業施設をテコ入れ。来年3月までに国際線の免税店エリアを今年3月より1・4倍に広げる計画で、すでにアジアで人気のロッテ免税店をオープン。外国人の買い物需要を積極的に取り込む。

充実するアジア路線に対し、課題は北米路線だ。26年夏期はホノルルを除きサンフランシスコ、ニューヨーク線にとどまる。来年、日本航空が8年半ぶりにロサンゼルス線を、エア・カナダが7年ぶりにバンクーバー線を再開するが、20以上の路線が飛ぶ成田には及ばない。新関空会社は「北米からの観光客も増えている。さらに路線を増やしたい」と話す。