国連世界観光機関(UNWTO)が『ツーリズムハイライト(2019年)』を発行した。
(国連世界観光機関(UNWTO)報道発表資料 2019年9月11日)
https://unwto-ap.org/wp-content/uploads/2019/08/Final3_Tourism-HL-2019.pdf

世界の旅行者は、自分を「変えるため」の旅行として、~地元の人達と同じ様に暮らし、本物の体験を追求し、自分を変える”を嗜好する人~。人に「見せる」ための旅行として、~インスタ映えするような瞬間・体験・デスティネーション等~を嗜好する人。健康な生活の追及として、~ウォーキング・ウェルネス・スポーツ ツーリズム~を嗜好する人、などのを嗜好の動向があるという。

【ポイント】
・2018年の国際観光客到着数は5%増加し、UNWTOの長期予測よりも2年早く14億人に到達した。 国際観光収入は4%増の1兆7,000億米ドルとなり、2018年の世界経済の伸びを大幅に上回った。
・2018年の全体の観光収入は実質4%増となった。 観光収入が1兆5,000億米ドルとなり、国際旅客輸送サービスは2,560億米ドルとなった。 国際観光の輸出総額を約1兆7,000億米ドル、一日平均では50億米ドルまで引き上げた。・2018 年の国際観光は9年連続で持続的に成長。観光は今、世界の輸出の7%を占める。・2018年の国際観光客到着数は、アジア太平洋とアフリカが7%増となり伸びを牽引し、アジア太平洋とヨーロッパが国際観光収入では全体平均を超える成長をみせた。
・2018年の国際観光客到着数及び国際観光収入の上位10か国については、到着数ではフランスが首位の座を維持し、観光収入では米国が首位であった。日本は観光収入で10 位に入り、7 年にわたり2 桁成長が続いた。
・国際観光収入の上位10か国の総額は世界全体の観光収入の半分に相当し、国際観光客到着数の上位10 か国の総数は全体の到着数の40%を占めた。
・中国は依然世界最大の国際観光支出国としてとどまり、2018年の支出は2,770億米ドルに達した。同国の観光支出は国際観光支出総額の5分の1を占め、これに米国が続いた。
・国際観光客到着客の5人のうち4人が域内からの旅行者である。
・国際観光客の58%がデスティネーションへの移動に空路を利用した。空路を利用する人の割合は2000 年の46%から2018 年は58%に増えた。
・レジャー目的の旅行は2000 年の50%から 2018 年には56%に増加した。世界の全地域における主な訪問目的は、知人・親族等の訪問や宗教・健康を目的とした旅行 が主流である中東地域を除き、レジャー目的が主である。
・ビザ取得を必要とする世界の人口シェアは1980年は75%であったが、2018年には53%となった。UNWTO は、1975年1月に観光に関する国際機関として設立され、2003年に国連の専門機関に移行した観光に関する世界最大の国際機関です。観光の地位・競争力の向上、持続可能な観光の推進、観光を通した貧困削減や開発の推進等を支援しています。