2019年の訪日クルーズ客は2桁減の215万人、中国発の減少響く、日本のクルーズ人口は36万人で過去最多
(トラベルボイス 2020年10月14日)
https://www.travelvoice.jp/20201014-147168

【ポイント】
訪日客クルーズ旅客数は、コロナ前の2019年に215万3000人と前年比12%減少しており、最大シェアの中国が14.5%減少している。
一方、日本人クルーズ人口は35万7000人と前年比11.1%増で過去最多となっている。
コロナ渦で、観光業界の中でもクルーズ船需要は厳しい状況が続くと思われるが、飛鳥Ⅱのクルーズ催行などの取り組みも再開されている。

【 概 要 】
2019年の訪日客クルーズ旅客数は前年比12.2%減の215万3000人となった。
3年連続で200万人を超えたものの、中国市場へのクルーズ船が減り、中国発クルーズ客が減少した。
日本への寄港回数は外国船社運航が1932回、日本船社運航が934回で、合計は前年比2.2%減の2866回だった。

訪日クルーズ旅客数の最大シェアの中国が14.5%減の174万人と減少。
特に、上海を中心とする中国中部発が32.8%減の89万9000人と大きく減少した。
香港など中国南部発は21.9%増の39万5000人、台湾発も4.7%増の28万8000人だった。

外国船社が運航するクルーズ船の日本への寄港回数(1932回)を発地別に見ると、中国発が893回と10.6%減、台湾発が241回と2.4%減となった一方で、日本発のクルーズは707回と20%増加した。

2019年の日本人のクルーズ人口は前年比11.1%増の35万7000人で、過去最多を更新した。
このうち、外航クルーズ人口が10.9%増の23万8000人、国内クルーズ人口が11.3%増の11万8000人とともに増加した。