令和元年版 観光白書 (第1部)
(観光庁 2019年6月21日)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000386.html

世界中で観光客が増えている。2017年は前年から6.7%増、2018年は5.6%増で、14億300万人。2000年6億8千万人が2018年に14億人となり、2030年に18億人になると予測されている。
訪日外国人は、2018年に3,119万人(8.7%増)。トップは中国13.9%増838万人。2位は韓国5.6%増754万人、3位は台湾4.2%増476万人、4位は香港1.1%減221万人、東アジア4市場で2,288万人73.4%を占める。また北米は186万人、英・仏・独・伊・西で112万人となった。
訪日外国人旅行消費額は、4兆5189億円。中国が1兆5,450億円(構成比34.2%)と最も大きい。
日本人国内旅行消費額は、20.5兆円(前年比3.0%減)だが、訪日外国人は4.5兆円でシェアは17.3%となった。

【ポイント】
◎2018年 世界の観光の動向
国連世界観光機関(UNWTO)発表の世界観光動向によると、2018年の国際観光客は前年比 7,400万人増の14億300万人(前年比5.6%増)となった。
地域別にみると、近年、アジア太平洋地域のシェアが到着、出発ともに増加している。
2018年の訪日外国人旅行者数3,119万人は、2017年の「外国人旅行者受入数ランキング」では11位に相当する。
2018年の日本の国際観光収入411億ドルは、2017年の「国際観光収入ランキング」では8位に相当する。

◎2018年日本の観光の動向(訪日旅行の状況)
2018年の訪日外国人旅行者数は、3,119万人(対前年比8.7%増)となった。
訪日外国人旅行者数の内訳は、アジア全体で2,637万人(全体の84.5%)となった。東アジアが2,288万人(全体の73.4%)となり、ASEAN主要6箇国が333万人(全体の10.7%)、北米は186万人となった。
また、欧州主要5箇国(英・仏・独・伊・西)で112万人となった。
2018年の訪日外国人旅行消費額は、過去最高の4兆5,189億円。2012年(1.1兆円)以降7年連続対前年増を継続。
国籍・地域別に旅行消費額をみると、中国が1兆5,450億円(構成比34.2%)と最も大きい。次いで、韓国5,881億円 (同13.0%)、台湾5,817億円(同12.9%)、香港3,358億円(同7.4%)、米国2,893億円(同6.4%)の順であり、これら上位5カ国・地域で全体の 73.9%を占める。

◎2018年日本の観光の動向(海外旅行、国内旅行の状況)
2018年の日本人国内旅行消費額は、20.5兆円(前年比3.0%減)となった。
2018年の日本人及び訪日外国人旅行者による日本国内における旅行消費額は、26.1兆円となった。
このうち、訪日外国人旅行者による旅行消費額のシェアは17.3%となった。

◎2018年日本の観光の動向(宿泊の状況)
2018年の日本国内のホテル・旅館等における延べ宿泊者数は、5億902万人泊(前年比0.1%減)となった。 うち日本人延べ宿泊者数は4億2,043万人泊(前年比2.2%減)、外国人延べ宿泊者数は8,859万人泊(前年比11.2%増)となった。
2018年の地方部での外国人延べ宿泊者数は前年比11.3%増となり、三大都市圏での伸びを上回った。地方部の シェアは41.0%であった。
客室稼働率は、2018年は全体で61.1%と前年(60.5%)を上回った。特に、東京都では80%を超える水準となって いる。
タイプ別にみると、シティホテルが79.9%、ビジネスホテルが75.3%、旅館が39.0%となっている。