JTB、2022年の国内旅行者数は前年比97%増と予測、リベンジ消費への期待と物価高による需要低下の懸念も
(トラベルボイス 2022年3月22日)
https://www.travelvoice.jp/20220322-150881

【ホッシーのつぶやき】
オミクロン株の蔓延が、これまで以上に人々の行動欲求が低下している面も感じますが、蔓延防止が解除され、飲食や外出に人々が大きく舵を切ると見るのが自然なようです。
JTBは、ある程度、感染症が抑制された場合、国内旅行者は2億6000万人となり、2021年比97%増、2019年比11%減になると予測しています。

【 内 容 】
JTBは、2022年の旅行市場についての見通しをまとめた。新型コロナウイルスの世界的拡大で現在も海外渡航が制限されているため、国内旅行のみが対象。それによると、ある程度、感染症が抑制された状況が続いた場合の国内旅行者数は、2021年比97%増の2億6000万人(2019年比11%減)と予測した。

また、昨年に引き続き、少人数の旅行が中心となり、感染症対策をした上での「エリアツーリズム」の傾向が続くと考えられるとし、感染状況が落ち着き安定した状態が続けば、遠方への旅行も回復してくる可能性があると見ている。

JTBでは、先行き不透明な景況感に貯蓄意識が高まるとともに、2020年10月~12月のGoToトラベルキャンペーンの実施期間は消費支出が伸びていたことから、外出や旅行に関わる消費が感染拡大で抑えられていると考えられるとし、感染状況が落ち着けば、今後の旅行消費に期待が高まると見通している。

消費額については、感染状況が落ち着いた状況が続けば、旅行日数は長くなり、 遠方への国内旅行が増加するため、単価が上がり、総額は高くなると予想している。

一方で、物価高は旅行需要を低下させる恐れがあると指摘したうえで、旅行することで景気回復につなげていくためにも、需要喚起策を投じて一定期間経済を回すことが求められるとしている。

このほか、新しい旅行のスタイルとして、SDGsへの貢献、デジタル化と衛生的な安心安全を求める動き、密回避が可能なキャンプやグランピング、アドベンチャーツーリズムなどを挙げている。