じゃらん『とーりまかし』2013年6月号に書かれていた「ASEAN訪日インバウンド最新事情」のうち、ASEAN諸国から訪日観光された目的や満足度の動向についてご紹介する。


訪日旅行の目的は、1位:“美味しいものを食べる”(37.2%)、2位“まち歩き・都市散策”(30.2%)、3位:“買物・アウトレット”(29.1%)、4位“世界遺産・名所旧跡の見学”(27.2%)、5位:“花見や紅葉などの鑑賞”(22.2%)となっている。

1位の“美味しいものを食べる”のトップは、京都(44.1%)、2位は北海道(41.0%)、3位は大阪(40.5%)、4位は東京(39.8%)。少し東京のランキングが低いか…。

2位の“まち歩き・都市散策”のトップは、京都(39.0%)、2位は大阪(37.5%)、3位は東京(36.3%)。こちらは順当なところ…

3位の“買物・アウトレット”のトップは、東京(42.8%)、2位は大阪(26.2%)、3位は横浜(25.6%)、そして4位に富士・河口湖(25.5%)が入っている。

4位の“世界遺産・名所旧跡の見学”のトップは、京都(40.0%)、2位は大阪(37.9%)、3位は富士・河口湖 (31.5%)、4位は横浜 (30.1%)。名所旧跡で大阪が2位に入っている。  

5位の“花見や紅葉などの鑑賞”のトップは、箱根・熱海・伊豆(30.8%)、2位は富士・河口湖 (30.5%)、3位は京都 (28.4%)である。う〜む、富士山が世界遺産に登録された影響か…

ともかく京都が強い支持を受けている。

“美味しいものを食べる” “まち歩き・都市散策”“世界遺産・名所旧跡の見学”ではトップ、 “花見や紅葉などの鑑賞”でも3位につけている。「食」「都市散策」「世界遺産」「花見・紅葉」と総合的に支持されていることが分かる。

大阪も、「食」「都市散策」「買物」で上位にあることは嬉しいかぎりだ。

東京のランキングは少し低いようだが、「都市散策」の魅力と「買物」のランキングは高い。特に「買物」は42.8%と抜群の人気だ。「関空in成田out」で、最終観光地の東京で買物するというパターンの多いことが読める。

富士・河口湖など、関東に近い富士山周辺の人気も見逃せない。買物でも4位に入っている。

北海道は、「食」では2位、「温泉」では1位、「スキー」も1位となっており、今後、さらに上位に食い込んでくるように思われる。

次に満足度を見ると、「非常に満足」と「満足」を足すと全体で99%と高い数字になっている。そのなかでも京都は100%という結果だ。

「非常に満足」だけを見ると、全体では51.9%だが、1位の京都(62.0%)、2位の大阪(59.0%)と高い。その「非常に満足した」の項目では、1位“花見・紅葉・雪景色など季節の風景を見る”(68.0%)、2位“日本式旅館に泊まる”(66.7%)、3位“農村風景や田園風景を見る”(66.1%)、4位“ローカルフードを食べる”(65.9%)、5位“海や山などの自然の景色を見る”(65.9%)、6位“刺身・寿司などの生ものの日本食を食べる”(65.6%)、7位“和牛や豚肉料理を食べる”(64.4%)、8位“世界遺産に行く” (63.8%)となっており、いずれもトップに京都があがっている。

大阪も上位であるが、奈良、兵庫、和歌山、滋賀、三重を加えて、エリアを広げたプロモーションが求められているように思う。

何とか “関空inの関空out”の訪日外国人を増やせないものか。