JR西日本は、訪日外国人や国内の不慣れな利用者へのわかりやすさを向上するため、近畿エリアと広島エリアの各路線に、「路線記号」を導入すると発表した。

同社は路線が多く、路線間をまたがる直通列車も多いことから、ターミナル駅では同一のりばから異なる行先路線の列車が発車する場合もある。このため、各路線に、「路線記号」としてアルファベット1文字を割り当て、路線名と併記して使用することに。

近畿エリアでは、京都・大阪・神戸を結ぶJR京都線・JR神戸線を「A」、大阪市内を一周する大阪環状線を「O」とし、分岐駅順に各路線にアルファベットを付与する。あわせて近畿エリア各路線のラインカラーも増やし、路線図などの視認性を高める。広島エリアでは広島駅を中心に広がる5つの路線に、新たにラインカラーを設定。ラインカラーを英語で表記した頭文字を路線記号とする。

路線記号は今後、駅や車両の表示に活用されることになっており、駅や車内に掲出している路線図・停車駅案内を、今年度中に路線記号を活用した新たなデザインに変更。駅の案内表示についても、主要駅や乗換駅を中心に新たなデザインへと順次取り替える。

車両の種別表示にも活用され、近畿エリアでは大阪環状線に直通する関空・紀州路快速や大和路快速などの種別表示を、今年度中に路線記号を活用した新デザインに変更。広島エリアでも今年度末から使用開始予定の新製車両227系で、路線記号を活用した種別表示を行う。

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