「雪と氷のワンダーランド!“雪氷学”」
(NHK「サイエンスZERO」 2024年2月18日)
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/
(再放送:2月24日(土)午前11:00 )

【ホッシーのつぶやき】
2月18日のNHKの「サイエンスZERO」は驚きでした!
ニセコの雪「パウダースノー」は、日本海側の雪とは全く違うって知っていましたか? 雪の結晶が違うのです。日本(Japan)のスノーパウダー(snow powder)のことを「 JAPOW」 と呼ぶそうです。ニセコはブッキング・ドットコムでも日本で一番に選ばれました。
生命誕生の謎も、日本の学者がつきとめたようです。
目次
・「パウダースノー」の秘密
・氷が滑るのは何故?
・暗黒星雲は何故見えない?
・生命は「宇宙の氷から」という世界初の大発見!

【サイエンスZEROのHP】
世界有数の豪雪地帯・日本で育まれた「雪氷学」。雪の結晶を観察すると、大人気の「パウダースノー」のふしぎな姿に遭遇!「氷の上で滑るのはなぜ?」ツルツル滑るには、実は新幹線と同じ速さで動く分子の存在が!さらに「宇宙で最も多い固体は氷」!? 実験から生命の素となる物質が宇宙の氷なくして作られないことを世界で初めて実証!雪と氷のワンダーランドの先には、熱~い雪氷学の科学者たちの姿がありました!

【書き起こし】(転載禁止)
「パウダースノー」の秘密
雪の結晶は星形のように枝が出ているのですが、「パウダースノー」は枝がない六角形で、結晶の大きさも普通は7mmあるのですが0.7mmと小さいのが「パウダースノー」だそうです。

日本海側で蒸発した雲は多くの水分を含んでいるのですが、日本海側の山に当たり雪を降らせて水分が減る。そうして水分が少なくなった雪がニセコに降る。だから水分が半分以下の雪だからサラサラしている。

1mの積雪に含まれる水分の割合は、日本海側では9.5%、内陸部では3.8%だそうです。これを番組では「雪の結晶の赤ちゃん」と呼んでいました。

氷が滑るのは何故?
氷が滑るのは、氷の表面に水分があるからと思っていませんか? そうではなくて氷の表面は分子構造が不安定だからだそうです。

暗黒星雲は何故見えない?
宇宙の暗黒星雲(分子雲)には氷の微粒子が凄くたくさんあり、その氷が周りの光を遮ってしまうため全体として黒く見えてしまう。
そして宇宙で一番多い固体は「氷」だそうです。

生命は「宇宙の氷から」という世界初の大発見!
この宇宙の氷の上で有機物が生成されたそうです。
そして宇宙に近い環境にする実験で、分子雲の温度に近い-263度にして、一酸化炭素と水素原始を加えると、一酸化炭素が減るにつれてホルムアルデヒトとメタノールが生成されることが分かりました。

これは世界で初めて「氷の上で有機物が生成される」ことが実証されたことになり、ホルムアルデヒトとメタノールは最も原始的な有機物になります。これらは我々を形作っている有機物の卵と思って良いとのことでした。

この氷微粒子は超低温なのでくっついたものが取れず、氷微粒子の上は有機物の材料が豊富で「宇宙の氷は有機物の工場」と言えて、地球にも取り込まれている可能性を否定できないと言われていました。