京都の定点観測  (株)ケイズドア・観光交流アドバイザー 釼菱英明
〜私の”舞鶴”での取り組み! 昔、海水浴場で賑わった神崎地区の今後
(観光のひろば  2024年3月12日)

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今日は、神崎地域の話をさせていただきます。かつて神崎は海水浴場で有名でした。最盛期は 1 日 7 万人が訪れ、民宿も約 40 軒ありましたが、2015 年頃には民宿が無くなってしまいました。現在 300人程度の人口になっている地域です。

丹後鉄道の車両が由良川の橋梁を走る写真と、1300 年の歴史がある「穴観世音大菩薩(穴観音)」とよばれる小さな祠がある地域であり、私が惚れたのは、神崎や由良は“北前船”の船頭を多く輩出した地域で、神崎は“神の岬”と言われており、北前船の船主の邸跡が残っている地域です。

この神崎に、2022 年 6 月からオーストアリア・パース市生まれの、オ ーストラリア人の父と日本人の母を持つマリー・ボーエンさんが神崎の海岸を気に入り、古民家を買って、半移住(冬は西オーストラリアに帰国)で移り住んできました。2023 年 7 月にゲストハウス「神崎ビーチハウス」を開業し、100 人 を越える欧州やオーストラリアなどからやってきたと言います。

そこで彼女をキーにして神崎地域の町おこしができるなあと感じている所です。
「神崎ビーチハウス」では SUP を楽しんだりされていますが、この地域は何もない地域です。ただサンセットがとてもキレイので欧米人が好むのだと思い ます。

ただキチっとしたビーチを作っていかないと観光を楽しめない。海岸にゴミや流木が流れ着くので、これらをキレイにするため NPO 活動を始めたいと彼女がいうので、2023 年 8 月に任意団体 KaDO を設立しました。そして福知山公立大学(公共政策学)杉岡准教授を顧問に迎え、地域活動として根付かせようとする活動しています。
そしてカーパークマーケット「KaDO」を 2023年9月9日に開催しました。また「湊十二社・夜踊り」という行事が 4 年ぶりの 10 月 7 日に再開し、「神崎ビ ーチハウス」にも来ていただけたので、地域との繋がりもできはじめたという所です。

私の舞鶴活動 2023 年度は、舞鶴引揚記念館の修学旅行受入誘致は実施できているので○、北前船ゆ かりの地「神崎」での NPO 活動は始まったところなので△、プロの観光ガイド育成はまだなので×。2024 年 度はこの三つをさらに深めていこうと思っております。