アリババ、訪日中国人旅行者向け「医療ツーリズム」事業を開始、第1弾は「健康検診」、タビマエに予約、タビナカで受診を可能に
(トラベルボイス 2023年8月23日)
https://www.travelvoice.jp/20230823-154082

【ホッシーのつぶやき】
アリババ日本支社が医療ツーリズムを開始するようだ。10年ほど前から訪日中国人向け医療ツーリズムの話はあり、日本への信頼と安全な国としてのニーズはあったが、料金が高いことからタイなどが受け皿になった。また医療通訳が完備していないと相談に応じられないこと。異常が発見された場合の治療への道筋がないと難しいように感じられた。医療ツーリズムも伸びて欲しいがハードルが高そうだ。

【 内 容 】
アリババ日本支社は、アリババグループ傘下の越境ECプラットフォーム「Tmall Global(Tモールグローバル)」で、医療ツーリズムの新事業を開始する。第一弾として、訪日する中国観光客を対象とした検診・人間ドックなどの自費診療サービスを提供する。

具体的には、検診や人間ドッグなどを提供する日本の企業・団体が、Tmall Globalに公式店舗を出店、中国の消費者にオンライン予約を提供する。訪日前に、オンラインで検診予約し、訪日中に受診、結果は帰国後にメールなどで受け取ることが可能になる流れ。

今後、第2段階としては美容医療分野、その後は、中国人消費者の海外先進医療に対するニーズに応じて段階的に展開している考え。

アリババ日本支社は、医療オンラインサービスを提供する中国の「GLZHealth(オリーブ・ブランチ・ヘルス)」と連携し、日本の事業者がTmall Globalへの開店・進出の支援および、開店後の店舗運営を支援する。新事業を説明する同社セミナーには、健康、サプリ、医療サービスなど200社が来場した。

同社によると中国では、コロナ禍を経て健康に関する意識がより強くなっている。また、2023年6月に行われた全国的なECショッピングの祭典「618商戦」では、Tmall Globalにおける日本ブランドの売上のなかでヘルスケア関連の商品が2位になるなど、日本の医療サービスへの関心は高い。こうしたことを受けて、今回開始する「医療ツーリズム」事業は、日本が最初の展開となる。