「南天苑」の女将、山崎由紀子様のFacebookから

「南天苑」にお泊まりくださったアメリカからのお客さまがヴィーガンの方でした。
お料理も南天苑での滞在もご満足下さって、嬉しい限り。どこで南天苑を知ったのかのアンケートに「clean food dirty girl.com」の記載があったので調べてみました。
https://cleanfooddirtygirl.com/plant-based-eating-at-a-ryokan-in-japan-traditional-japanese-inn/
すると、2019年8月にお越し下さったお客さまのサイトで3ページに渡って紹介して下さっていました。南海電車の車内から、南天苑の外観やお庭、館内、客室、お料理など詳細な内容で、びっくりでしました。(英文ブログ記事をお読みください)

【ホッシーのつぶやき】
大阪府河内長野市の山あいの天見温泉にある旅館『南天苑』をご存知でしょうか?
東京駅などの設計で知られる建築家「辰野金吾氏」による建築で、3000坪の日本庭園に囲まれた旅館です。数寄屋風の内装で、茶室建築を思わせる侘び寂びの意匠がほどこされています。
「男の隠れ家」11月号「文化財の宿」特集に4ページにわたって紹介されました。
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南天苑のFacebookを見て、最近、外国人が多く肩が南天苑を訪問されている理由が分かりました。
多くの外国人の方は、南天苑を起点にして観光地を巡るのではなく、近隣のウォーキング、そして日本の旅館でまったりとした時間を過ごす人が多いことです。
そのなかで、2019年に来られたビーガンのお客さまが、詳細に南天苑のこと、食事のことを紹介されていました。(上記URL参照)

セントラルフロリダ大学の原忠之先生は、「旅館」について、米国人が知るホテルとどのように異なるのかがよく記述されておりとても説得力がある。また米国人ビーガンが喜ぶだろう内容が満載ですと記述されているといいます。
原先生の調査では、ビーガンはアメリカ人の3%。Z-世代と女性では10%近く、1千万人程度と思われますが、供給側のレストランは質も量も十分でないといいます。
また見た目もあまり良くなく「体や環境に良いから我慢して食べて」という状態だそうです。

アメリカなどでも日本料理を提供する店は増えてきました。どうも本当に料理された美味しい日本料理は食べたことがない(少ない)のかもしれません。原先生も「日本の精進料理系と米国人ビーガン層が出会ったら驚嘆するだろう」と評されています。
これまで日本では「旅館」への宿泊が少なかったのは、和式旅館に慣れていなかっただけであり、温泉に慣れて、温泉が人気になってきたように、本当の日本料理の良さ、日本の良さが伝わるのはこれからなのかもしれないと感じました。

『日本の旅館での植物中心の食事』(ブログの一部を日本語で掲載)

旅館は昔ながらの日本の宿泊場所です。旅館は1600年代初頭から存在しており、世界初のホテルの一部です。そして旅館はただ泊まるのではなく、体験することです。静かな森の中に佇みながら、天然温泉に浸かり、11品の植物中心のお食事を、お部屋で食べることです。
私たちは大阪郊外のフレンドリーな旅館に一泊しました。旅館はたくさんありますが、すべての旅館に温泉があるわけではないので、この旅館「南天苑」を選びました。ここに泊まることにしたのは、空室があり、ビーガン料理をリクエストでき、他の旅館よりも少し安かったからです。
余談ですが、旅館に泊まるのは決して安くはないので、したがって一泊です。控えめに言っても散財です。私は1人1泊あたり約250ドルの捻出に苦労しました。
しかし、旅館を訪れて、楽しい時間を過ごせてとても幸せでした。

大阪市内からはわずか 40 分で、周囲の美しい自然に包まれたおかげで、完全に静かな気分になります。写真は旅館の入り口です。

旅館の中に入ると、2人の女性が温かく迎えてくれ、バッグと靴を受け取り、スリッパを用意してくれました。綺麗な待合室に案内され、お茶と、お米で作った甘さ控えめのお菓子をいただきました。
私たちの部屋は、伝統的な畳敷きの床、引き戸、食事やお茶のための長テーブルがあり、日本庭園を見下ろす大きな窓がありました。旅館の部屋にはベッドはありません。
就寝時間になると、二人の女性が部屋に入ってきて、長いテーブルを脇に移動させ、布団を下ろし、新しいシーツを整えます。朝、朝食を終えると布団を撤去し、テーブルを戻します。

旅館の敷地内を散策しました。そこには神社、橋、花、美しい木々、流れる川があり、外を歩いているととても平和で幸せな気持ちになりました。

湧き水は熱く、空気は新鮮で冷たかったです。丘の下の川のせせらぎと、風にそよぐ木々の音が聞こえました。この写真は、純粋な喜びを捉えている私です。
ちなみに、日本のほとんどの温泉はタトゥーがあると入れません。許可されていない温泉でタトゥーがある場合は、包帯で隠すことができます。

お風呂の後は夕食です。夕食はお部屋で浴衣を着たまま召し上がれます。私たちは普通の夕食を期待しており、11品のコース料理が提供されるとは思っていませんでした。旅館に到着する前に電話で、食事はすべて植物性のものにしてほしいとリクエストしました。彼らは私のリクエストに喜んで応じてくれました。

食事の紹介は詳細に書かれています。そして正直に…
・庭で採れた有機トマトのこと。
・オニオン味噌スープで朝を始める素晴らしさ…
・薄くスライスしたキュウリを、クリーミーな豆腐ソースにナッツが少し入ったものでドレッシングのような感じの旨味がたっぷりなもの。
・アメリカの日本食レストランの冷奴は、調理されていなかったので、味も食感も全くなかったこと。南天苑で食べた冷奴は、作りたての豆腐で、口の中でとろけるフレッシュなモッツァレラを思い出させてくれたたこと。

温泉付き旅館に泊まる機会があれば、ぜひお勧めします。お金を貯めて経験する価値はあります。
幸せな一週間をお過ごしください。どこにいても至福で満たされますように…

旅館に泊まったこと、旅館について聞いたことはありますか?
コメント欄でご相談ください。とまで書かれていました。