伊ベネチア、歴史地区への入域を予約制に、上限人数を設定、1日5ユーロの入場料の徴収で
(トラベルボイス 2023年11月25日)
https://www.travelvoice.jp/20231125-154645

【ホッシーのつぶやき】
オーバーツーリズムに苦しんでいたベネチアが、都市への入場制限を世界で初めて行う。当面、24年4月からら7月中旬までの週末の実証実験だが、1日5ユーロ(約820円)の入場料を課し、オンラインで予約し、QRコードを取得した旅行者が入場できる制限を設けるという。
日本では、都市への入場制限は無理がありそうなので、一部の寺院に集中する混雑を避けるため、入場制限を検討する協議を地元住民と始めてはどうだろうか。

【 内 容 】
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イタリアのベネチア市は、2024年4月から、歴史地区エリアへの入場に1日5ユーロ(約820円)の入場料を課す実証を始める。オンラインによる予約制を導入し、1日の入場者上限を設定される取り組みともなる。ルイジ・ブルニャロ市長は「都市に入るのに予約が必要な取り組みは世界で初めて」と語った。

ベネチア当局は、主に来訪者がピークとなる春の連休と夏の週末の観光客の数を管理するために行うものと説明。ベネチアは長年にわたって、ピーク時のオーバーツーリズムに悩まされてきた。

この制限は、2024年4月25日から7月中旬までのほとんどの週末が対象となり、その合計日数は29日間。適用時間は午前8時30分から午後16時まで。

旅行者はオンラインで予約し、料金を支払ってQRコードを取得する必要がある。QRコードは特定の入り口でチェックされたのち、市内の歴史的地区へのアクセスが許可される。14歳未満の訪問者も登録が必要だが、入場料は無料になる。

また、市内の居住者やベネチア生まれの人、市内の学生、労働者、住宅所有者は免除される。

ガラス製造産業で有名なムラーノ島などラグーン内の小さな島々には制限は適用されない。

この措置に従わなかった場合、50ユーロ(約8200円)から310ユーロ(約5万円)の制裁が課される可能性があるという。

※ユーロ円換算は1ユーロ163円でトラベルボイス編集部が算出
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。