伊ベネチア市、歴史地区への団体旅行で人数制限、1グループ25人に、6月から、オーバーツーリズム対策で
(トラベルボイス 2023年1月4日)
https://www.travelvoice.jp/20240104-154898

【ホッシーのつぶやき】
イタリア・ベネチア市は昨年「危機遺産」リストの指定を免れた。しかし2024年12月までに詳細な改善計画を提示する必要がある。このような中で、歴史地区への団体旅行は2024年6月から1団体25人に制限し、ガイドによる拡声器の使用を禁止する。また歴史地区に入る日帰り旅行者1日1人5ユーロ(約785円)の入場料を徴収する。
世界遺産に登録されることは素晴らしいが、世界遺産に相応しい維持をするのは難しい。日本もしっかりとした対策を講じる必要がある。

【 内 容 】


イタリア・ベネチア市は、歴史地区への団体旅行について、2024年6月から1団体25人に制限すると発表した。また、ガイドによる拡声器の使用を「混乱と騒ぎを起こす可能性がある」として禁止する。

同市はすでに、今年4月から7月中旬までの週末計29日間、歴史地区に入る日帰り旅行者に対して、1日1人5ユーロ(約785円)の入場料を徴収する実証を始めることを明らかにしている。大量の旅行者を規制する一方、宿泊滞在を促ことで、ベルチア住民の生活の質を向上させることが目的。

同市は長年にわたって、オーバーツーリズムに悩まされており、特にパンデミック後、旅行需要が回復するなかで、その問題が深刻化していた。

ベネチアは昨年、日帰り客への入場料徴収が評価され、「危機遺産」リストの指定を免れた。しかし、イタリア政府は再び、2024年12月までに詳細な改善計画を世界遺産委員会に提示する必要がある。

※ユーロ円換算は1ユーロ157円でトラベルボイス編集部が算出
※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。