1)大阪への訪日客数、今夏にもコロナ前まで回復見込みか
2)日経平均株価の続落と国内インバウンド関連株の崩れ。原因は…?
(MATCHA週間インバウンドニュース 2023年5月29日)

【ホッシーのつぶやき】
大阪観光局は、今夏にも2019年水準まで訪日客が回復する見込みと発表しました。中国も規制緩和が進み、訪日中国人が増えるとの予想が入っています。
しかし「中国では、6月末に新型コロナ感染第2波がピークに達し、毎週約6500万人が感染する」との記事も流れており、出足をくじかれた感じもあります。
一喜一憂するのではなく、冷静に対処して参りましょう!

大阪観光局は、大阪の訪日客数が今年の夏にもコロナ前の2019年の水準まで回復する見込みと発表しました。2023年1~4月に大阪を訪れたのは2019年の同時期と比較してもおよそ60%に。

東南アジア地域からの訪日客数が多いというデータは、過去のメールマガジンでも言及しておりましたが、実際にシンガポールは115%、ベトナムは122%、アメリカは104%と回復を見せています。

今後は日本の水際対策が終了し、中国からの観光客に向けた対策も緩和されたことから、中国現地での大阪に関するプロモーションも開始予定とのことです。

大阪万博も2025年4月13日からの開催ということで、気づけば2年を切りました。海外からの注目が集まるタイミングに向けて、大阪から他関西エリアに向けて足を伸ばしていただけるような魅力を海外に発信することが重要になっていきそうです。

💻参考:日本経済新聞 2023年5月23日公開 「大阪インバウンド、今夏にもコロナ前回復 観光局見通し」より
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF230WY0T20C23A5000000/

📝テレビ大阪でも大阪での訪日客数の増加に着目し、街行く観光客へのインタビューを通して、訪れた好景気を検証する放映が。ぜひ見てみてください。

2)日経平均株価の続落と国内インバウンド関連株の崩れ。原因は…?
5月24日、日経平均株価の続落が見られましたが、原因としては国内のインバウンド関連株の急落だったと言います。これまで回復傾向にあった訪日客数から、インバウンド関連株は堅調な推移を見せていました。一体何が原因だったのでしょうか。

皆さんも耳にされている方もいらっしゃるかとは思いますが、現在、中国での新型コロナウイルス再拡大が懸念されています。今回のインバウンド関連株の急落はこの懸念が原因に。

日本経済新聞の記事によると、中国で感染症研究の第一人者である鍾南山氏が、「(中国では)6月末に新型コロナウイルスの感染第2波がピークに達し、毎週約6500万人が感染する」との見方を示したとのこと。

すでに世界がアフターコロナのムードで動き始めていますが、人間の予想を超えて発生する可能性があるのが「感染症」。旅行業界への影響が大きい存在でもあります。

もしもの時、業界としてサステナブルにビジネスは続けられるのか。コロナはもう過ぎ去ったと手放しに喜ぶのではなく、今後また戻ってくるかもしれない「ウィズコロナ」でもブレずに闘う方法を、インバウンドの回復と並行して考えていく必要がありそうです。

💻参考:日本経済新聞 2023年5月24日公開 「日経平均続落、インバウンド株総崩れ 中国コロナ懸念」より
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB242TD0U3A520C2000000/