茨城空港の免税店運営企業が破産した。要因は中国路線の上海便の運休(WBS)
(中西恭大|インバウンド屋|D2C X Inc. 2023年11月19日)
https://twitter.com/uki__/status/1726026200785760377

【ホッシーのつぶやき】
茨城空港の免税店運営企業が破産した。要因は中国路線の運休である。
日本の100近い地方空港の国際線は東アジア路線であり、インバウンドの地域分散においても、地方空港の活用はとても重要な課題で、東アジアのハブ空港との接続に適した時間に飛行できると、地方誘客にとても大きな効果が生まれるという中西氏の指摘は正しい。

【 内 容 】 
金曜日(11月17日)のWBSでは茨城空港の免税店運営企業が破産した。
要因は中国路線の運休。元々地域空港の国際線は東アジア路線で支えられていて、そのうち中国路線が欠落した状態なのでコロナ前に戻っていない。

マクロで見るとコロナ超えてるが都市部集中から打破できていない。今の訪日中国人はほとんど羽田・成田・関空だろう。
日本は狭い国土の中で全国各地に100近い空港が存在しており、コロナ前はそれらに国際線を誘致することで、様々なエリアにゲートウェイを構築できていた。滑走路の長さや設備、航空需要などの問題で呼び込めるのは、主に東アジア路線で欧米路線の誘致はかなり難しい。
地方空港の国際線を支えるのはほぼ間違いなく中国路線だと思っている。北京上海だけでなく、大連蘇州広州武漢南京など中国の地方都市と繋ぐことで空港の国際線インフラを維持できるはずである。

そう考えると、全国的に高付加価値や富裕層という声がけで少人数高単価の層を狙いにいくと、一方ではインフラを支えきれなくなる。
インバウンドの地域分散において、地方空港Inはめちゃくちゃ重要な論点なので、バランス取りながら施策を打っていく必要がある。

地方空港の路線誘致については、実需を伴う国の都市から結ぶのは前提としつつも、アジアのハブ空港と接続に適した時間に飛ばせると、北米や欧米などからの観光客をダイレクトに地方誘客できる可能性がある。

そういう意味で言うと、韓国仁川空港が筆頭で、上海浦東空港、北京国際空港、香港国際空港、バンコクスワンナプーム国際空港あたりと直行便が継続的に飛ばせるようになると、今後リピーターが増える。

FIT比率高い時代になると、スカイスキャナーみたいなアプリで接続優先で検索する旅行客にとっては、羽田や成田、関空である必要がないので非常に有利に働く気がしている。そのようなハブ空港へのアクセスという観点だと、九州にある空港は圧倒的に有利だなと個人的には思います。