訪日客の地方分散、地域の戦略は、ゴールデンルートからの距離感がカギ、リクルートが研究結果を発表
(トラベルボイス 2024年4月10日)
https://www.travelvoice.jp/20240410-155455

【ホッシーのつぶやき】
訪日客の主な周遊ルート、欧米豪は東京~大阪に集中し、アジア諸国は欧米豪に比べ地方分散の傾向が強いという。どの地域も欧米豪の観光客を呼びたがるが、実際に訪れる観光客にはかなりの差が生じているのだろう。
だからと言って、ターゲットを絞るだけで良いのか? 基本は初訪日では東京~大阪のキラーコンテンツに集中し、何度もリピートを繰り返すうちに地方を訪れるようになる。都市部の有利さは変わらないし、地方の魅力が色褪せることもない。

【 内 容 】
じゃらんリサーチセンターは、ブログウォッチャー社と共同でインバウンド地方分散に関する研究を実施した。それによると、訪日客のゴールデンルートは、国籍によって異なるルートが存在するようだ。

欧米豪は東京~大阪ルートに集中する一方、台湾、韓国、タイといったアジア諸国は欧米豪に比べて地方に分散する傾向が強いことから、同センターでは、市場ごとの主要周遊ルートとの距離感が地域の戦略立案のカギと指摘している。

各地域は、市場ごとの主要周遊ルートの把握と、自地域のルートの課題を把握することが重要となることから、同センターでは、市場別の主要周遊ルートの概要MAP、課題の診断チャート、新たな周遊ルート検討に向けたステップを作成した。

課題の診断チャートでは、「全国主要周遊ルートに入っているか?」「全国主要周遊ルートから日帰り圏内か」「地域ブロック主要周遊ルートに入っているか?」の3つの問いから診断する。

周遊ルート検討に向けたステップは、「ルート課題の把握」「狙いたい主要周遊ルートの候補決定」「候補にしたルートの詳細を把握して自地域の入る余地を検討」「候補にしたルートと比較しながら自地域の強みを磨き上げ」「候補にしたルートと繋いで新モデルルート作成」の5段階で作成されている。

また、研究でも活用したデータは、九州経済調査協会が提供、ブログウォッチャーが販売するインバウンド客の動態分析サービス「おでかけウォッチャー訪日版」にも採用さている。