Satoyama推進シンポジウム2020 「アフターコロナ 周防大島の挑戦」
藻谷浩介氏・松嶋匡史氏・野島拓也氏によるパネルセッション
日 時:2020年6月14日(日)11:00-12:30
https://satoyama-webinar2.peatix.com

6月10日の『観光のひろば』ZOOMでも、キーワードは『ヒト』だと話されましたが、このセッションでも『ヒト』がキーワードでした。
定住・移住促進は、これまで行政側の事情が先行しているイメージでしたが、ポストコロナで考えてみると、移住する側の人と、受け入れ側の住人の意識の両立がキーであり、その解決策は「関係人口」になるように感じました。
セッションを聞きながら、リアルタイムにFacebookに投稿したキーワードを共有します。

【ポイント】
・周防大島の橋の事故で断水が起こった。その時、島では井戸が使えたので被害は少なかった。
 東京などは、そもそも井戸が無い。震災などを考えると井戸が使えるってことは大事だ!

・周防大島は岩国空港からも近く、JR駅からも近く、交通の便がいいのにここまで高齢化した理由がわからない。それは逆に大きなチャンスと感じた。

・周防大島の夕焼けはとてもキレイ!
 しかし地元の方はキレイと思っていない。よそ者が発見する島の魅力になる。

・周防大島に移住してみて、地元の人との関係性は色々構築できている。周防大島出身者は同郷者組織などを多く作っているが、このような同郷者組織とまでは、まだ繋がっていない。

・東京は「持続可能なの街だろうか?」と不安になるが、周防大島では全く感じない。
 本当に生活するには、どちらが良いのだろうか?

・「見えないコトを大切にする。田舎は人のつながりが魅力!」、魅力の源泉は『ヒト』だと思う。

・田舎と都会の差は、今はないのでは無いか?
 「未来に残さなければならないもの」は田舎の方にこそ残っている。

・周防大島は橋の事故がキッカケで大きく変わることとなった。
 今、コロナ渦で時代が変わるチャンスが出てきているのではないか…

・地方はビジネスだけの関係では無い。人の魅力で繋がっている。
 この魅力を感じて関係人口を作ってくれると良いと思う。
 「レモンを植える」など、東京では、やったことが残らないかもしれないが、ここでは100年以上残っていく。

・「地域に100年残る仕事を作りたい」という松島さんの発想はとても素晴らしい…

・周防大島では「みかん狩り」が300円で提供されている。
 持続可能の面から考えると、もう一つ工夫がいるのかもしれないとの野島さんの意見があった。
 持続可能のためにお金を考えないといけないが、お金を考えないところに、周防大島の魅力があるように感じる。

・やりたいことをやらしてもらっている魅力が周防大島にあったという松島さんの意見に、地域の魅力を感じる。

・松島さんは「ジャムズガーデン」を運営し、20数名を雇用している。今、レモンを植えることから多くの商品を作る「レモンチェッロ」という構想を進めている。そのため試作品を次々開発中という。
(松島さんの背景画)

・周防大島が産んだ 旅する巨人 宮本常一さんの精神が残っているのか…

・元々周防大島は、長男以外はハワイやブラジルなど移住が明治から定着していた。
 今も、若い人は外に出て、高齢者が残っている。

・橋の功罪は、功はいつでも救急車を走らせることができることだが、罪は何も無い。(藻谷)

・都市部と地方のつながりを持つにはどのようにすれば良いのか…
 「ヒト」の魅力がその根底にあると感じた。