アジア9カ国の訪日旅行への新型コロナウィルス影響調査 
(観光経済新聞 2020年5月12日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】アジア9カ国の訪日旅行への新型コロナ/

“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』のデータだけに訪日意向は強いようだ。訪日旅行の時期は、「秋」が台湾39%と香港40%と一番早く。それ以外の7カ国は「春」が高い結果になった。
新型コロナウィルスの影響がなくなったと判断する情報源は、「日本情報発信サイト」「日本政府」「WHO」を重視している。
実際の訪日旅行が、こんなに早く再開されるかについては疑問ですが、香港や台湾のように面積が小さい国から海外に行くとすると、日本ファンが多い訪日旅行になるのかもしれない。

【ポイント】
アジア地域No.1規模の “日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』は、アジア9カ国で、新型コロナによる訪日旅行への影響調査を行った。
調査対象: 中国、韓国、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド
調査方法:10代から60代男女へのオンラインアンケート調査
サンプル数: 2,425

新型コロナウィルスの影響がなくなったと判断する情報源は?
香港、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インドは、「日本情報発信サイト」「日本政府」の情報を重視し、中国は「知人・友人」「WHO」を、韓国は「テレビ番組」「WHO」を重視する傾向があった。
日本政府の情報を信頼する傾向も強く、9カ国の国すべてにおいて30%以上が、香港、マレーシア、インドネシア、インドは60%以上が、訪日旅行を計画する際の情報源に使用すると答えています。特に、香港では71%、インドでは80%と最も高い数値となった。
また、「WHO(世界保健機関)」の情報は、マレーシア、ベトナム、インドでは60%以上の人が重要な情報源と認識していると回答しました。

日本に旅行するならいつ・どの季節に訪れたい?
韓国と中国の2カ国以外は「訪日旅行が安全であると判断出来れば、訪日したい」が90%以上となり、中国は66%、韓国は38%と低い数字になりました。
新型コロナの収束後に、訪日旅行を計画する可能性が極めて高いことが分かります。
事態収束後に向け、今から訪日旅行者に向けたプロモーションの準備を行うことと、プロモーション開始のタイミングを逃さないことが重要です。

「いつ頃日本に行きたいか」については、香港では、安全であると判断してから「1か月以内」が8%、「1~3か月以内」が33%。中国も「1~3か月以内」27%と、比較的早い時期からの訪日を希望しているようです。
希望する季節について、台湾と香港では「秋」が一番高く、それ以外の国は「春」が高い結果になった。
特に、熱帯や亜熱帯気候の国では、桜や紅葉、雪などの日本らしい景色や、祭りなどのイベントを目当てに訪日する旅行者が多いので、その季節ならではの絶景スポットやイベントをアピールしていくことがポイントとなります。

訪日旅行に関して、どんな情報を事前に知りたい?
「とにかく安全に対する正確な情報が知りたい」が全対象国で70%以上となり、訪日を検討する際に重要視されている。また、交通情報やレストラン・カフェの営業状況なども高い数値となり、旅行の安全性だけでなく、“いつも通りの観光ができるか”をしっかりと発信していくことが重要といえます。

現在、日本各地で営業自粛や移動制限措置がとられており、旅行関連やインバウンドのプロモーションを積極的に行うことは厳しいですが、調査対象国によってはすでに終息に向かっている国もあり、終息後に訪日したい時期や季節が異なるので、渡航・移動制限が解除された際に速やかにプロモーションできるように準備しておくことが大切です。