12/14のKNS定例会inATCにおいて、観光庁の観光地域振興部長の吉田様の講演が素晴らしかったのでご紹介いたします。

その①では、『観光』をビジネスとしてとらえなければならないとして、『観光』産業としての意義。国の『観光立国実現に向けたアクション・プログラム』をご紹介します。

【『観光』産業の意義】

・ 『観光』産業は、1次産業、2次産業、3次産業すべてに波及効果があり、モノ・サービスの提供により、利益と雇用を得られる産業である。(輸出と同じ効果)

・ 外国人観光客を通して、国家外交を補完する効果や、地域の自己評価の向上・自信につながるなどのソフトパワー効果がある。

・ 観光客の消費による経済効果や企業競争力が向上する経済メリットや、国・地域のブランド力を向上させる効果がある。

【観光立国実現に向けたアクション・プログラム】

・ オールジャパンで「日本ブランド」を創り上げ、「クールジャパン」等と一体となった発信を行なう。

・ 「出入国手続きの改善」や「交通機関による快適・円滑な移動のための環境整備」「多言語対応の改善」(標識の英語表記等)「利便性の向上」(無料公衆無線LANの整備)「免税制度」(地方の店舗で免税手続きが可能)など、外国人受入の改善を進める。

・ ビザ要件緩和による訪日旅行の促進を進める。

・ 国を挙げた一体的な国際会議等(MICE)誘致体制の構築。

明日は、「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた観光戦略」と「観光による地域活性化策」をご紹介します。