政府が地方での体験型観光充実に向けて規制緩和へ
(MATCHA週間インバウンドニュース  2024年3月18日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA306OR0Q3A031C2000000/

【ホッシーのつぶやき】
政府が「地方での体験型観光の充実に向けて規制緩和を行う」方針です。これまで必要だった国家資格の「地域限定旅行業務 取扱管理者」の試験科目が緩和されるとのことです。地方で、そこでしか体験できないコンテンツを増やすためできることはドンドン行ってもらいたいものです。

【 内 容 】

政府が地方での体験型観光の充実に向けて規制緩和を行う方針だと、日本経済新聞が報じました。これまで体験型観光(=AT「アドベンチャートラベル」とも呼ばれます)として有名なのは「農泊」ではないでしょうか。農家の皆さんの自宅を宿として提供いただきながら、農作業や郷土料理をつくる、周辺地域をサイクリングするなどの体験型ツアーを楽しめるものです。しかしこのような旅行商品を企画・販売する場合、旅行業法に基づいて、国家資格の地域限定の旅行業務取扱管理者を置く必要があります。

この旅行業務取扱管理者に関わる規制を緩和する、というのが今回のニュースのポイントです。特に、上記の資格試験の合格率が4割程度と低調に推移している状況を改善すべく、試験科目の一部(宿泊料金やキャンセル料などのルールについて)を研修で代替することを政府が認め、より合格率を高め、結果として体験型観光のコンテンツ造成がしやすくなる環境を整えていく方針です。

2023年から始まった観光庁の「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり事業」の施策として、海外の富裕層を地方に呼び込むため、モデル観光地を選定して集中的な支援を行う動きがあります。こういった地方ならではの特別な体験を観光しながら楽しんでもらうためにも、今回の規制緩和が効果的であるという見立てです。

この規制緩和をきっかけに、各地に当事者が増えて、より素敵な体験型観光が生まれることに期待が集まります。

日経新聞の記事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA306OR0Q3A031C2000000/